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20-21 プレミアリーグ マッチレビュー

【可変とゲームプラン】アーセナル対レスター プレミアリーグ 20-21 第6節

投稿日:2020-10-26 更新日:

スターティングメンバー


さて、無敗チームがいなくなったプレミアリーグにて、なかなか調子の良い2チームの激突となった。

アーセナルはジャカが左のCB、オーバメヤンがいつもとは逆の右WGになったことが奇策みたいになっている。

一方のレスターは、負傷明けのヴァーディがベンチスタート。3-4-3というよりは5-4-1に近い。ヴァーディの代わりには、本職がCFでないバーンズがスタメン。




可変と5-4-1崩し

<1枚目>

布陣から見ても予想通り、アーセナルがボールを握る展開に。そして、今シーズン既にお馴染みとなった可変を実行。いつもなら左SBの位置にはティアニーがいるが、今節はボール出しがより得意なジャカをここに起用。左サイドの3人がクルクルと回ってポジションチェンジするけど、カウンターが強力なレスター相手なので今回はポジションチェンジは無し。


<2枚目>

大外に張ったティアニーにロングボールで展開、からのペナルティエリア内にクロスが再現性のある攻撃だった。ときどき、サカが地味にフォファナとカスターニェの間に立って2人を惑わせていたのが憎い。オーバメヤンを右のWGに起用したのは、左からのクロスにファーサイドで合わせる狙いがあったのかもしれない。そのための、左利き左WGのサカ。





時間稼ぎとエース投入

対するレスターは5-4-1で耐え忍び、チャンスがあればミドル/ロングカウンターで1点を狙うプラン。その1点を執拗に狙わない理由は、ベンチにヴァーディがいるから。0-0で膠着している後半に投入して0-1で勝てればよし!なレスター。

ただ、カウンターでの得点にはフリーランの質が問われるが、CFで出場したバーンズは裏に抜けるのが得意なタイプではなく、小刻みでスピードに乗ったドリブルが見せ場の選手である。よってアーセナルの最終ラインを押し下げることはできず、遅行も速攻もうまくいかない。


後半になり、マディソンがCFでバーンズが左WGにポジションチェンジ。プレスの位置も前半より高くして、ミドルカウンターでスキを突こうとするプランに変更。


そして0-0のまま60分にヴァーディ、75分にウンデルを投入。そしてウンデルの裏抜け→ヴァーディへのクロスでレスターが先制。ウンデルをマークしていたジャカはこの試合、守備時にガブリエウとD・ルイスよりも高い位置にいることが何度かあった。本職がCHのため、意識が前に行っていたのかもしれない。本職でないポジションで出場することが裏目に出たと言えるだろう。複数ポジションをこなせる選手を使うときにはこういうことが起こるのだなと、改めて勉強になった。


アーセナルは先制された直後にエンケティアを投入し、ラカゼット、オーバメヤン、ラカゼット、エンケティアの4人を同時出場させるというエグいパワープレー。だが、レスターの守りが堅い。SBが主戦場のフクスが左CBやっているということを忘れさせるくらいにはエグイ集中力であった。


時間の使い方と采配が的中したレスターと、いつもと違うメンバー・いつもと同じ可変で負けたアーセナル。サッカーは結果論になってしまうのだが、これからアルテタがチームをどう変えていくのかもしくは変えないのか、見守っていきたくなる試合でした。

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