20-21 プレミアリーグ プレー原則 戦術的考察

チェルシーFC 戦術的考察 20-21 ~豪華故の苦悩~

投稿日:2020-10-16 更新日:

およそ270億円を投じ、移籍市場において最もサッカー界を騒がせたクラブの1つであるチェルシーは、現在4節を終えて7位に付けている。まだシーズンは始まったばかりとは言え、決して良いとは言えない状況のロンドンの雄を紐解いていく。





まず要約をするとなれば今季のチェルシーは、手札が豊富にあることに逆に苦しんでいるという印象である。某カードゲームで例えると、手札にクイーン・アルカディアス、超竜ヴァルキリアス、邪眼皇ロマノフⅠ世が揃っているような状況だ(世代モロバレ&分からない人ごめんなさい笑)。

新加入だけでもジエフ、ハヴェルツ、ヴェルナー、T・シウバ、チルウェルらが揃うという豪華ぶりなので、いろいろな布陣を試せるし柔軟に対応できるのだが、それ故に不確定要素が多く安定しないのかもしれない。手遅れになる前に、自分たちの型のようなものを作っておきたいところである。


攻撃時

ボールを握って主導権を握りに行くスタイルを基本としたそうなチェルシーだが、2CH以外はそこまで大きい移動をしない選手が多く、中央の3レーンで渋滞が起こることが往々にしてある。

よって、最終ラインでのU字パスが増えて大外からの攻撃回数が多くなる。全体的な配置との仕組みが必要なのかもしれない。

ラスト30mでは、豪勢なタレント陣が敵DF-MF間でコンビネーションしてシュートに持っていくことができる。ただ、全体の重心が前係になっており、後ろが手薄になってカウンターをモロに食らいやすくなっている。レナート・バルディ風に言うならば、ネガティブトランジション(攻撃→守備の切り替え)に備えた予防的マーキング/カバーリングの質が問われる。




守備時

チェルシーの守備のキーワードは「前に前に」だ。ハイプレスで果敢に奪いに行くことを哲学としていそうなランパード監督は、ボール周辺で人数をかけてマンツーマン気味に持ち場を離れて奪いに行く(=迎撃)ことを求めるので、スペースが空きやすい。


クリスタル・パレス戦、持ち場を離れてプレスに行くジョルジーニョ


クリスタル・パレス戦では相手のビルドアップに対してハイプレスを実行するもそんなにうまくいっていない印象だった。


ストロングポイント

今のところチェルシーの1番の脅威は破壊力のあるカウンターだ。スピードもあり、技術が非常に高い前線の選手による歯切れの良いパスワークで一気に相手ゴール前まで侵入できるポテンシャルを秘めている。


改善策

4試合を戦ったブルーズを向上させるとすれば、

・配置の改善(前に人数をかけすぎない、ピン留めの活用)

・守備時のスペースの管理

・早めに土台を固める

と言ったところだろうか。


レジェンド監督を採用してから2年目となるチェルシーだが、今年がカギになる予感。大枚を叩いて獲得した高級食材をどう調理してピッチで提供するか、ランパード含めスタッフたちの手腕が問われている。





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