プレー原則

<夏の復習シリーズ> シェフィールド・ユナイテッド19-20 プレー原則

投稿日:2020-08-19 更新日:

  1. 固定されたフォーメーション
  2. 19-20シーズンEPLシェフィールド・ユナイテッドの勝ち方
  3. 手数少なく、時間もかけない攻撃
  4. 奪われたら即時奪回を狙うネガトラ
  5. 外に誘導する5-3-2の守備 
  6. ポジトラではとにかく前へ
  1. 固定されたフォーメーション

クリス・ワイルダー監督は一貫して3-5-2を用いた。

2. 19-20シーズンEPLシェフィールド・ユナイテッドの勝ち方

シェフィールド・ユナイテッドは19-20シーズンEPLで、昇格組にも関わらず1度も降格圏に沈まず9位でフィニッシュした。

今シーズンのEPLでは総得点39点。一試合平均1.03点である。EPL内でも15位ブライトンに並んで4番目に少ない総得点数である。得点した選手は10人であり、最も得点した選手は2トップの一角であるマクバーニーで6点であった。

逆に総失点はというと、39点。一試合平均1.03点である。3位マンチェスター・ユナイテッドの36点に次いで4番目に少ない数であった。

この結果からも、試合を見てもわかるのだが、シェフィールド・ユナイテッドは“堅く守ってわずかな得点”で勝つチームであった。

世界でもトップレベルのリーグで得失点差0という異質なサッカーを行ったシェフィールド・ユナイテッドであったが、点の取り方、堅い守備の仕方はどのようなものだったのだろうか。

3. 手数少なく、時間もかけない攻撃

19-20のシェフィールド・ユナイテッドの大きな特徴の1つ目は、HVがゾーン3まで攻撃参加することである。

これは攻撃の主原則である「手数少なく、時間もかけず点をとる」ことを達成するためのものであると解釈した。さらに、細かくいうと、「ゾーン3サイドへ人数集中させてクロス」という攻撃の準原則を達成させるものである。

3バックのHVがゾーン3のサイドへ攻撃参加することでゾーン3のサイドで4人を集めることができる。

この4人はボールサイドの、IH、WB、HVの三人に加えてアンカーかトップの合計4人で構成される。アンカーが4人に加わるときは相手が4人未満で対応してきたとき、つまり相手が守備陣形を整え切れていないときが多い。逆に、トップが4人に加わるときは4-4の構図になったときで、相手が守備陣形を整えたときが多い。

この後は、4人の内の1人が抜けてクロスを上げる。抜ける位置は大外、チャンネルどちらもあったが、遅れて上がるHVはチャンネル抜けが多かった。

このサイド攻撃に詰まったらアンカーのノーウッドを介してサイドチェンジを行う。

ゾーン1からのビルドアップは2トップへのロングが多かった。ロングが収まった後はサイドに上がった選手へ展開し、ゾーン3のサイド攻撃へ移行する。

4. 奪われたら即時奪回を狙うネガトラ

ネガトラの主原則は「すぐに奪い返してシュートを打つ」である。

ゾーン3での攻撃でHVまで上げているので即時奪回をする人数は揃っている。

サイドで奪われた場合は前述した攻撃時の4人でボールホルダーを囲んでゾーン3のサイドを脱出させない。奪えた場合はそのまま中にクロスを上げてシュートを狙う。

クロスを上げた後や、エリア前でのコンビを仕掛けた後に中央で奪われた場合、奪いどころは相手が出した1本目のショートパスだ。この1本目のパスを受けた選手をアンカーや逆サイドのハーフまで上がって絞っているWBがアタックする。アンカーのノーウッドはアタックで奪うよりもパスコースを読んでインターセプトをするシーンが多く見られた。奪った後は、サイド攻撃に移行し、クロスからシュートを狙う。

もし、ゲーゲンプレスがはまらなかった場合は素早く撤退し、5-3-2の形から後述する守備に移行する。シェフィールド・ユナイテッドの堅守の要因の一つとしてゲーゲンがかわされた場合の自陣への戻りの速さがあるだろう。いつの間にか5-3-2でセットしているので、ポジトラでシェフィールド・ユナイテッドから得点を狙うチームは1人か2人で点を取れる決定力と足の速さを兼ね備えた攻撃陣が必要だろう。

5. 外に誘導する5-3-2の守備

19-20のシェフィールド・ユナイテッドの大きな特徴の2つ目は、5-3-2で構える硬い守備である。

守備の主原則として「5-3-2で外に誘導する」ことが挙げられる。まず、ゾーン3ではDFラインにプレッシャーをかけてスムーズなビルドアップを阻害する。CBの縦を2トップで切って(対3バックの場合はIHもCBへのプレッシャーに参加)サイドへ誘導する。サイドへ誘導した後はWBのSBへの縦切りでボールを奪うプラン。このゾーン3でのハイプレスは「ゾーン3でサイドに誘導して奪い、シュートを狙う」という準原則を達成するためのものである。

このハイプレスを突破された後はゾーン1に素早く撤退して5-3-2で構える。このときシェフィールド・ユナイテッドの選手たちは「サイドへ誘導(ライン間は絶対に使わせない)」という守備の主原則に則って5-3-2で構えている。

6. ポジトラではとにかく前へ

ポジトラは「手数少なく前へ運ぶ」ことが主原則となるだろう。ライン間のトップにロングを入れてサイドに展開する。その後、クロスを入れる。攻撃におけるゾーン1からビルドアップの前進の仕方に似ているだろう。

DFラインの裏抜けをした2トップにロングを入れる場合もある。その場合は後から上がったIHとコンビをして少ないパスでシュートを狙う。

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